理事長あいさつ

当協会は、令和5年6月に設立した一般社団法人千葉市地籍調査協会で、千葉県内8番目の地籍調査法人として、千葉市の地籍調査を促進し、もって千葉市のより一層の発展に寄与することを目的に設立いたしました。。

地籍調査は、国土調査法に基づいて、一筆ごとの土地について、その所有者、地番及び地目の確認並びに境界、地積(面積)に関する測量を行い、その結果を地籍簿、地籍図として作成した後、その写しを法務局へ送付し、地籍簿により登記簿の内容が書き改められ、地籍図は不動産登記法第14条地図として法務局に備え付けられることになります。

近年の地籍調査は、東日本大震災等の災害からの迅速な復旧・復興や、都市計画事業の促進等を目的とした地籍調査の効率化と迅速化が求められ、今後発生が予測される大規模災害に備えた都市部に対する地籍調査の取組みが期待されています。
都市部では、土地の面積について一定程度明確化されているものの、古い測量技術に基づくため座標化されていなかったり、また、登記簿に記載されている情報も更新されていなかったりと、現在の利用状態や土地所有者の住所が古いままとなっていることもあります。
このような状況を踏まえて都市部の地籍調査の効率化、迅速化の観点から、国土調査法が改正され、土地所有者の探索に固定資産課税台帳の利用や、地方公共団体による筆界特定の申請等の新たな調査手続の活用、筆界案の公告による調査を実施、更に、遠方居住で立会いが困難な場合、郵送による確認等が行えることになりました。

当協会は、地籍調査の実施にあたって、国による取組を生かし、更にDXをフルに活用した地籍調査に取り組むとともに、千葉市の地籍調査事業の早期完了を目指して、地域住民の皆様や各関係機関の方々のご理解、ご協力をいただきながら邁進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

令和5年11月

一般社団法人 千葉市地籍調査協会
理事長 古里 弘